前出の「北区絵画コンクール」ですが、応募予定のない小学校の生徒さんがいらっしゃったので、作品は「第16回 全国こども絵画選抜展」に絵画教室から応募することになりました。
この絵画コンクールは、全国の小・中学生を対象にした公募展で、主催は朝来市/朝来市教育委員会/あさご芸術の森美術館です。
コンクールの趣旨は、「子どもたちが住んでいるまちや、自然環境、身近にある草木花などを題材にして絵画を制作することにより、ふるさとや美しい自然に対して心を寄せ、大切なものは何かを感じ取ること」だそうです。
また、入賞作品はすべて朝来市の「あさご芸術の森美術館」に展示され、上位入賞作品は神戸市や加古川市で巡回展もあります。
応募部門は、「ふるさと」と「花と緑」の2つありますので、今回、地元北区の有馬温泉を描いたY君の作品は、「ふるさと」部門に決めました。
そのテーマに想いを寄せて、最後の最後まで意欲的に頑張ってくれました!
コロナの影響で観光客が激減し、閑散とした有馬温泉街を描いた作品には、お家の方たちがじっくり考え、『また有馬で会いましょう』というタイトルをつけてくれました。絵に合った素晴らしいネーミングです!
そして結果は…!見事、「入選」しました!やった〜!(^^)
例年は開催されていた表彰式ですが、残念なことに、今年は感染防止の観点から中止になってしまいました。
ならば展覧会にはぜひ行きたい!と、お休みの日を利用して車を走らせて観てきました!
会場の朝来芸術の森美術館までは約91キロ。高速を利用しても1時間15分ほどかかります。ちょっとした小旅行気分です。
途中SAに寄ってランチを済ませ、無事美術館に到着しました。玄関前では「最後の午餐」のかわいい動物たちがお出迎えしてくれました。(藤原吉志子作)
「最後の晩餐」のパロディで、動物たちが午餐(つまりみんなでわいわいランチ!)している作品です。今はうらやましい光景ですね。(^^)
会場に入ると、入賞作品が丁寧に額装・展示されていて、まるで画廊のような雰囲気です。
こんなに大切に展示してもらえることに感謝です。
今回は194の小・中学校・絵画教室から3,803点もの作品が応募され、その中から101点の入賞・入選作品が選出されたと案内文にありました。
そんな狭き門をよくぞ通過してくれました!
どの作品も画風が異なり、個性があって観ていて楽しいです。
Y君の絵はどこでしょうか…?
ありました!我らがY君の作品です!
入選
『また有馬で会いましょう』です。
普段なら観光客であふれてにぎやかな温泉街ですが、人の描かれていないこの絵からは、何だか寂しげな印象を受けます。タイトルとの相乗効果でしょうか?メッセージ力のある作品になりました。
入選おめでとう!
来年もこのコンクールには挑戦したいですね!
私がこの美術館に来るのは3回目になると思うのですが、美術館奥に広がるこのロックフィルダム横にある野外彫刻公園が大好きです。
積み上げられた無数の石壁の向こうは、多々良木ダムになっています。
ここには、朝来市出身の彫刻家・淀井敏夫氏の作品が広大な敷地に展示されていて、なんとも爽快な気分になれます。
『風と鳥と少年たち(大)』1991
ここに飾ってある中で、一番好きな作品です。
空に向かって飛び立つ鳥たちと、両手をまっすぐに伸ばした少年たちの手が、大きな空に吸い込まれそうな感じです。
自然とこころが落ち着いて、清々しい気持ちになれるのでいつまでも眺めていたくなります。
こちらは『飛翔(大)』1987
気持ち良さそうな鳥たち。私はどうしても鳥に目がいくようです…。^^;
ちょっと雲が広がり始め、冷えてきたので帰ることにします。
みなさんもぜひ、機会あれば足を伸ばしてみてください。他にも、たくさんの現代アートを鑑賞して廻る散策コースもあるので、冬に限らず晴れた日を選ばれることをオススメします。
帰りに、生野銀山の超スーパー地下アイドル☆「GINZAN BOYZ」に会いに行けますよ!(^^)